極少量L‐ドパ療法 研究会の立ち上げのお知らせと全国調査のお願い

極少量L‐ドパ療法研究会

拝啓

新緑の候、先生方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素より多方面にわたり御指導御鞭撻を頂きまして心より御礼申し上げます。突然のメールでの御連絡にて申し訳ありません。

この度、極少量L‐ドパ療法に関する研究会を立ち上げましたことをここにご報告させて頂き、同時にアンケート調査のご協力をお願いしたく、ご連絡をさせて頂きました。

さて、最近、発達障害の薬物療法が大きな話題になるなか、治療法にも多様性が増し、臨床の現場でも迷うことが多いのではないかと存じます。また、現在小児の行動障害に対する薬物のほとんどが未承認薬となっている問題があります。
極少量L‐ドパ療法(0.5㎎/㎏)は、瀬川小児神経学クリニックの瀬川昌也先生らが提唱された治療法ですが、自閉性障害における前頭葉症状や、チック等の運動症状が、発達性ドパミン受容体過感受性に起因し、極少量L‐ドパ療法が過感受性を改善させると考えております。ただ、その有効性や使用方法などの検討が少ないことから、なかなか使用されていないのが現状です。

現在、発達障害に使われる薬剤は、ドパミン抑制効果を持つものが多くを占めますが、眠気・肥満・意欲の低下・錐体外路症状・前頭葉機能低下症状などの副作用がみられることもあります。もし、発達障害の病態に後シナプス受容体過感受性が関与するならば、抗ドパミン作用薬よりも、極少量L‐ドパ療法のような受容体調整機能を持つ薬剤が望ましいと推測します。発達期におけるドパミン神経はめまぐるしく変化し、その受容体の状態も変化していると考えております。本来ならば、子ども達のドパミン受容体の状態を推測しながら治療にあたるべきですが、実際の臨床の場では難しいのが現状です。

受容体過感受性に関する研究は、精神科領域で若干検討されておりますが、小児ではほとんどされておりません。また、他のアミン系神経(セロトニン・ノルアドレナリン)コリン系神経との相互作用も考慮していかなければなりません。

神経学的病態の考察に基づいた治療を目指す中で、極少量L‐ドパ療法の研究は、まずは臨床研究を基盤にしたいと考えております。

今回の全国調査は、今後、研究会での検討を行うにあたり、全国の先生方の少量-ドパを使用を把握する目的で行い、学会での報告を行う予定です。また、少量L-ドパの未承認薬の適応外処方を目指しています。

今後の先生方の臨床のお役にたてればと考えております。
日々ご多忙の中、お手数をかけまして、大変申し分けありませんが、以下の「回答をはじめる」ボタンよりWEBアンケートにてお答えを頂きたいと存じます。
設問は18問です。今後、二次調査も検討しておりますので、今回は概ねのお答を頂ければと思います。何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

今後、先生方の益々の御発展と、診療で出会う子ども達のより豊かな成長と共に歩む御家族の幸せを祈ります。

敬具

こちらからアンケートへの参加をお願いします。

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