研究会立ち上げ主旨

 極少量L‐ドパ療法は、瀬川小児神経学クリニック 瀬川昌也院長より提唱された治療法です。
 発達期のドパミン神経の生理的減衰に伴い発症し、自閉性障害・発達障害児の前頭葉症状、チックや不随意運動などの病態である、ドパミン神経受容体過感受性を是正すると考えられています。少数例(約10%程度)に、投与初期に、一過性に興奮・不眠・チックの増悪などはありますが中止により速やかに改善します。長期投与による肥満や眠気などの副作用はなく、発達期の病態生理に即した比較的安全な治療法と考えています。
 ただ、その有効性や有害事象などの客観的な評価や論文が乏しいことから、30年以上にわたり使用されているにも関わらず、保険適応外となっています。
 このHPを通して、極少量L‐ドパ療法に関する情報交換を行う主旨で立ち上げました。

 先生方がご使用になる際に必要な倫理委員会申請書類、説明書、同意書などを提供し、倫理的な配慮を十分に行ったうえで、お使い頂けるようにと考えております。
 また、極少量L‐ドパに関するQ&Aを行い、先生方の診療の一助になりたいと考えております。
 さらに、小児の脳の発達に最も大きな影響を与えるアミン系神経についての研究を深め、病態生理に基づく診療・医療を目指したいと思っています。

 是非、倫理的手順を踏んだうえ、学会発表、論文発表をして頂き、患者様によりよい医療を提供して頂ければと思います。

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